大腸がんとは?
大腸がんは男女ともにみられ、中高年で好発するがんです。
便秘・血便から発見されることが多くあり、早期に発見できれば内視鏡によって完治しやすい一方で、多発しやすい・肝臓に転移しやすいという特徴がみられます。
治療によって人工肛門(ストーマ)を作ることにもなりうる病気です。
この大腸がんに対し比較的新しい治療として、セネクリニックでは手術・化学療法等と併用した「樹状細胞ワクチン療法」を用いた実績を培ってきました。
[ 直腸がん ]

大腸がんのうち、2番目に多くみられる部位のがんであり、大腸のもっとも後ろ(肛門側)にあたる「直腸」にみられるがん。直腸は便をせき止めたり送り出したりする排便のコントロールに重要な役割を担っています。
[ S状結腸がん ]

大腸がんのうち、もっとも多くみられる部位のがんあり、大腸の中の結腸末端に位置する「S状結腸」にみられるがん。S状結腸は便の水分を調整し、便を適切な固さにして「直腸」に送り出す役割があります。
大腸がんの3大標準治療
がんの3大標準治療は、手術、抗がん剤、放射線治療です。標準治療とは、臨床試験の結果をもとに、専門家の間で合意を得られている治療法です。大腸がんは早期がんの場合、内視鏡手術によってがんを全摘出できる場合が多くあります。その一方、進行がんの場合は肝臓や肺、脳などに転移をしやすいため、全身をターゲットにした化学療法のような標準治療に加え、新しい治療法も試みられています。

外科療法(手術)
大腸がんでは、I期~IV期で手術可能と診断されると手術を行います。
がんが粘膜付近にとどまる場合は、内視鏡で焼き切ってがんを切除します。
がんが深部に到達していて切除できると判断された場合は開腹による手術を行いますが、腹腔鏡下手術が選ばれることもあります。

放射線療法
ステージII以降の場合、放射線治療を行う場合があります。
がんの勢いをコントロールしたり、排便の機能を温存する目的で、術前か術後、もしくは手術中に治療するケースもあります。
多くの場合、術前・術後の放射線治療期間は1か月~1か月半に及びます。

化学療法(抗がん剤)
大腸がんの化学療法には、術後の再発抑制を目的とした補助化学療法と、症状緩和・延命を目的としたものの2種類があります。
術後の補助化学療法では、再発や転移のリスクが高い種類の際に、おおむね6か月をかけて行われることが多くあります。
そして、大腸がんの第4の治療法と言われる免疫療法


現在、がんに対する治療技術は目覚ましく向上しています。
しかし、手術・抗がん剤・放射線治療といった標準治療だけでは、期待する効果が得られないこともあります。
こうした状況の中で、新たな選択肢として注目を集めているのが「免疫療法」です。
がん細胞は健康な人でも1日に約5,000個生まれていますが、細菌やウイルスなどの外敵を排除する免疫細胞によって排除されています。
「免疫療法」は免疫細胞を採血により取り出し、培養・強化して再び投与することで、自己の免疫力によりがん細胞を攻撃する治療法です。
がんの勢いを抑える標準治療と組み合わせることで、治療効果の向上が期待できると言われています。