肺がんとは?
肺がんは全体で第3位(2017)を占める罹患者数が多いがんの一つです。
進行に伴い、呼吸困難・胸痛・体重減少などがみられ、見つかることが多い疾患です。
「小細胞がん」と「非小細胞がん」に大別され、種類によっては脳や心臓など特に重要な臓器に転移が起こりやすい場合もあります。
セネクリニックでは、化学療法のような薬物療法との相乗効果を期待できる「樹状細胞ワクチン療法(免疫療法)」の実績があります。
[ 小細胞がん ]

小細胞がんは肺がんの中でも特に増殖が速いがんであり、化学療法や放射線療法によって治療を行うことが多い疾患です。
密集した小さな細胞がみられることから、小細胞がんと呼ばれます。
[ 非小細胞がん ]

非小細胞がんは肺がんの内、比較的増殖が遅いがんで、「扁平上皮がん」「腺がん」「大細胞がん」に大別されます。
肺の表面の細胞からなるがんで、適応のある場合、I期~III期では手術が行われます。
肺がんの3大標準治療
がんの3大標準治療は、手術、抗がん剤、放射線治療です。
標準治療とは、臨床試験の結果をもとに、専門家の間で合意を得られている治療法です。
肺がんでは小細胞がんか非小細胞がんかのどちらであるかによって、選択される治療方法が大きく異なります。
また転移しやすいタイプのがんに対しては、肺以外の脳などに対しても、転移予防の目的で放射線療法を追加で行うこともあります。

外科療法(手術)
進行の比較的遅い非小細胞がんと、小細胞がんのうち初期・部分的であるものでは、手術療法が選択されます。
具体的には、肺の一部を切除し、がん細胞の摘出を図ります。
術後は肺が部分的にないため、呼吸状態をみながらリハビリを行っていきます。

放射線療法
肺がんでは、一部を除く非小細胞がんのIII期以降と、ごく部分的な小細胞がんの場合には、放射線療法が選択されます。
がんの種類によっては、定位放射線治療というがん細胞を放射線で狙い撃ちする治療方法が選択肢として上がってくることもあります。

化学療法(抗がん剤)
化学療法は小細胞がん・非小細胞がんの双方で行われます。
どちらの場合においても「プラチナ製剤」と呼ばれる抗がん剤と、他の1剤を用いた二剤併用療法が一般的に行われます。
抗がん剤によって副作用は様々であり、緩和も行いながら治療していきます。
そして、肺がんの第4の治療法と言われる免疫療法


現在、がんに対する治療技術は目覚ましく向上しています。
しかし、手術・抗がん剤・放射線治療といった標準治療だけでは、期待する効果が得られないこともあります。
こうした状況の中で、新たな選択肢として注目を集めているのが「免疫療法」です。
がん細胞は健康な人でも1日に約5,000個生まれていますが、細菌やウイルスなどの外敵を排除する免疫細胞によって排除されています。
「免疫療法」は免疫細胞を採血により取り出し、培養・強化して再び投与することで、自己の免疫力によりがん細胞を攻撃する治療法です。
がんの勢いを抑える標準治療と組み合わせることで、治療効果の向上が期待できると言われています。